【闘病記09】抗がん剤の耐性 – 腫瘍縮小がとまった

【闘病記09】抗がん剤の耐性 - 腫瘍縮小がとまった

このブログでは、すい臓がん完治するまでの、知識と経験を共有していきます

こんにちは、チコです。

前回の記事では

抗がん剤治療スタート、吐き気や脱毛などの副作用

同病の仲間の旅立ち、といった経験を経て

がんが縮小していくまでの様子をお話ししました。

今回は、その後立ち込めてきた、抗がん剤の耐性という不穏な空気

そして、不可能といわれた手術への希望について、お伝えします。

もくじ

夏の思い出と生きる喜び

秋桜のシーズン

むせ返るような暑さ、美しい花火、浴衣ではしゃいだ日々・・・

秋桜ゆらぐ秋へと入ってもまだ、わたしは、この夏の思い出を楽しんでいました。

夏の残像

思い出の花火大会

ぱんぱん、パーン!パン、ぱーん!

チコ

あー、花火、楽しかったね

家族

そうだね、あのスターマイン最高だったね!

夏休みが終わってもなお、私たちの興奮が冷めることはありません。

一生忘れることのない、夏の夜空と、涙で滲んだ花火。

撮りためた花火大会の動画を、何度も何度も再生しては、楽しみました。

チコ

生きている喜び・・

感動と生きる喜び

花火の思い出

たとえ身体にがんを抱えていても、こうして、心から「生きる喜び」を味わうことができる・・

『人生は呼吸の数じゃなく、感動の数だ』という名言があらためて思い出され

Life is not measured by the number of breaths we take,but by the moments that take our breath away. by Maya Angelou

人生とは、どれほど呼吸をしたかではなく、どれほど心震える瞬間を味わったかで決まるのだ

幸福について深く考えさせられました。

チコ

人の一生って、まるで芸術みたい・・

立ち込める暗雲

暗雲

そんな感動の思い出に浸っていた私たちのもとに

不穏な空気が漂い始めます。

夏休み後の検査

夏休みも終わりを迎えた8月の末、CTとMRIの定期検査がありました。

抗がん剤をはじめてから、副作用で、たくさんの辛い日々を過ごしてきた。

でも、腫瘍は確実に小さくなってきている。

今回も、多少の不安こそあったものの、それをはるかに上回る期待とともに検査にのぞみました。

しかし

この検査結果が、わたしの心の奥に、幾ばくかの影を落とすことになります。

え・・・・・

腫瘍の縮小が止まった

チコ

腫瘍の縮小がとまった・・?

これまでの検査では

がん診断当初の3月の検査で、腫瘍の大きさは約2.5cm。

5月の検査で、約2.0cmほどと、少し縮小。

7月の検査では、約1.0×1.8cm。なんと半分以下にまで腫瘍が小さくなっていました。

ところが、今回の検査では、まったく変化なし(むしろ微増していたくらい)

の状態でした。

焦り

雨と焦り

この検査結果に私は、とっさに、

先生の表情をうかがったのを覚えています。

そんな私の不安に気付いてかどうか、先生は私を励ますように

専門病院 K 先生

・・まあ、今回は変化ないけど・・まあね、様子を見てみましょう

いつもなら、相手に気遣い、「そうですね」とだけ返すことの多い私。

しかし、この時は、ただ「そうですね」と、飲み込むわけにはいきませんでした。

チコ

もう、抗がん剤を始めてから6か月以上たっています

抗がん剤の耐性がつくのは、たしか半年くらいからですよね

いつになく強いトーンで質問するわたしに、戸惑いを見せた先生でしたが

専門病院 K 先生

・・う、たしかにそうですが、人によって違います

とりあえず様子を見をみましょう

矢継ぎ早の質問

チコ

もし、今の抗がん剤が効いてないとなった時はどうなるんですか?

涙
専門病院 K 先生

別の抗がん剤になります

チコ

フォルフィリノックスと同等の薬ってあと一種類くらいですよね?

まあ・・・

チコ

もし、どの薬も効かないってなったら、どうなるんですか?

・・・・・

そのときは・・・緩和ケアへ行くことに・・

わたしの容赦ない矢継ぎ早の質問・・・

後になり、こんな風に先生に詰め寄るなんて、本当に申し訳なかったと思い、反省しています。

でもこの時は、とめどなく溢れる疑問や悔しさといった感情を、抑えることが出来ませんでした。

叶わぬ夢と思わぬ展開

叶わなかった夢

雨が上がり次の一手へ

そう、抗がん剤はずっと効くとは限らないのです。

もしも薬の耐性ができてしまったら、別の薬を試さなければなりません。

でも、膵がんに効く薬は限られています。

もし、全ての薬に耐性ができ、効く薬がなくなったら?

次は、苦痛の予防や軽減を目的とした緩和ケア・・・

こんなことは、すでに治療の初めに聞いて、知っていたこと。

チコ

こんなの分かっていたことだよ

チコ

分かっていたけど・・・

期待と落胆

実は私、フォルフィリノックスの治療で、腫瘍がどんどん小さくなるのを見て

「もしかしたら、このまま、がんが消えてしまうのでは?」

という、小さな小さな、淡い期待を抱きはじめました。

淡い期待

ところがその期待が、知らぬ間に、大きな大きな期待へと変わっていたのです。

抱いたものが大きかった分、叶わなかったときの落胆も大きかったのだと、この時、気が付きました。

さらに追い討ちをかけたのが、9月に起きたフォルフィリノックス治療でのアレルギー事件。

治療に使われる3つの抗がん剤のうち1つがアレルギーで使えなくなってしまったのです。

受けとめる覚悟

喉が詰まり呼吸ができなくなる・・そんなアナフィラキシーを起こしたことで

私の中に、なにか覚悟のようなものができました。

覚悟

そして、私がこの病気を通して学んだ「あるがままに生きる」を思い出しました。

あるがままに・・・

チコ

落ち込んでいても、仕方がない・・・

チコ

次いこ、次っ!

次の一手に賭けるときがきたのか・・・

チコ

今度はたぶん、、ゲムシタビン・ナブパクリタキセル併用療法になるのかな・・

思わぬ展開

こうして

現在の治療(フォルフィリノックス療法)に対して、いつまで続けられるか不安な気持ちと

次の抗がん剤治療(ゲムシタビン・ナブパクリタキセル併用療法)へ進む覚悟

この2つを抱え、日々を過ごしていました。

ところが、この後、思わぬ展開へと事が運ぶことになったのです。

つづきは、以下の記事でお話しします。

この期間の学び – 期待と落胆と受け入れと

教訓

わたしは、最初の抗がん剤(フォルフィリノックス療法)が最大限に効果を発揮してくれたとき、大いに期待しました。

落胆

そして、その後、抗がん剤の耐性の影がみえた時、期待が大きかった分、落胆も大きかったように思います。

以前『【闘病記06】緩和ケアを知る – 全て受け入れたとき強くなれた 』の記事でも書いたように、私は一度「受け入れる」ということを学んだはず。

それでも、また期待をし、期待が叶わぬことに落胆し、落ちこんでしまいました。

期待

でもね、私は「期待すること」が決して悪いことだとは思いません。

だって、期待は人生の活力剤として機能するし、その期待に向かって行動するからこそ、人は運命を変えることができる。

奇跡はそれを信じる人にだけ訪れる
Miracles happen to those who believe in them.

Bernard Berenson

受け入れ

一方で、大いに期待しつつも、

「期待は必ずしも叶うわけではない」ことを受け入れ、たとえ外れても「前向きに捉える」ことが大切だと

あらためて感じたのでした。

おわりに

自分が病を抱えていることなど、忘れてしまうほどに楽しんだ夏。

そんな思い出もまだ冷めやらぬ間に、やって来たのが、抗がん剤の耐性というつらい現実でした。

そして、そんな現実を前に、覚悟を決め前へ進もうとしたその時、思わぬ展開が待っていました。

続きは、次の記事でお話しします。

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