俯瞰思考(実践・後編)食事~生き方・仕事までの考えかた

俯瞰思考、鶏の目

このブログでは、すい臓がん完治するまでの、知識と経験を共有していきます

こんにちは、チコです。

がんの告知を受けたけど、仕事はどうしよう・・

痛みや、恐怖にはどう対処したらいいの?

がんの食事療法ってたくさんあるけど、やるべき?

こんな相談をうけることがよくあります。

突然「がん」の告知をうけ、混乱してしまいますよね。

つらい

こんなとき、『俯瞰思考(ふかんしこう)』を使った俯瞰テクニックが、とても役立つことをご存知でしたか?

俯瞰思考(ふかんしこう)とは:さまざまな視点(高いところから全体を見下ろしたり、要素を分解し細かくしたり、逆転の発想をしたり)でとらえ考えること

『俯瞰思考』については、シリーズでお届けしています。

ぜひ、以下の記事もご覧ください。

もくじ

がん患者のための俯瞰(ふかん)テクニック

がんになったら、なぜ俯瞰テクニックが必要?

様々な視点のイメージ

がんになった時こそ「俯瞰テクニック」が大切なのは、なぜか?

具体的なことは前回の『俯瞰思考(実践・前編)がん告知~治療選択までの考えかた 』で、お話ししました。

簡単におさらいすると、おもに以下2つの理由があります。

  1. より良い治療の方向性を選択できる
  2. 治療中のつらい気持ちを和らげられる

俯瞰テクニックで大切な、自分なりの「発見」と「応用」

俯瞰思考

本シリーズでは、さまざまな視野で病と向き合う「俯瞰テクニック」をご紹介してますが

大切なことが一つあります。

それは、自分なりの「発見」や「応用」です。

発見や応用

というのも

ブログでご紹介できるテクニックは、ほんの一例に過ぎません。

実際には、いまこの瞬間も含め、さまざまなところで俯瞰テクニックが必要な場面がやってきます。

また、俯瞰をどう使うかは、その人なりの個性や状況によって異なります。

ですから、ぜひ今回ご紹介するテクニックを自分の腹に落とし"応用"してみてください。

俯瞰思考の「実践・前編」と「実践・後編」

発見

さて、前回お伝えした俯瞰思考(実践・前編)がん告知~治療選択までの考えかた では

  1. がん告知
  2. 病気の情報
  3. 標準治療
  4. 代替医療
  5. 治療の病院探し

までの考え方を見てきました。

今回の後編では

  1. 食事療法・サプリ
  2. 仕事
  3. 生き方
  4. 死生観
  5. 生きがい
  6. 痛みや恐怖

の考え方を見ていきます。

がん治療過程(食事~生き方まで)の俯瞰思考の使いかた

俯瞰思考の例

では、俯瞰テクニックの例をご紹介していきます。

食事療法やサプリを選ぶ

食事やサプリ

どんな食事やサプリをとればいいの?!

健康な人でも多くの人が疑問に思うことですが

がんを患ったとなればなおさら。

食事療法やサプリメントは大きな関心事の一つです。

俯瞰テクニック「メリット・デメリットを俯瞰する」

適用

これら食事やサプリメントを考えるときは

俯瞰テクニック「メリット・デメリットを俯瞰」が役立ちます。

(食事療法やサプリを考えるときは)メリット・デメリットを俯瞰する(「鳥の目」「虫の目」)

食事に関しては、治療や体調の考慮が必要なため

まずは、主治医や栄養士に相談しましょう。

しかし、とくに食事制限のないとき、栄養士から「好きなものを、好きなだけどうぞ」と言われても

逆に「自分でもなにか工夫をしたい」と思いますよね。

その気持ち、決して間違ってはいません。

考える

このとき、食事やサプリへの考え方の基本として

(すべてのコトに表裏があるように)
どんな食事療法やサプリにもメリット・デメリットがある

ということを頭の片隅に入れておいてください。

以下3点を心に留めたうえ

  1. 食事・サプリと「がん」との関係は、研究結果によって180度異なる場合がある
  1. ある時点で功を奏したかに思えた食事療法でも、それが常に正解というわけではない
  1. 食事内容や栄養素は、その時々の体調や治療経過にあわせ、変わってくる

ご自身にとって、より良い選択をなさると良いでしょう。

仕事について考える

仕事

何としても最後まで仕事を続けたい!

治療と仕事の両立は不安・・

さまざまな声を聞きます。

俯瞰テクニック「固定観念を外す」

適用

仕事については、「これまで通りやらなければならない」、あるいは「辞めなければならない」といった

固定観念はなくしましょう。

そう、ここで使うべき俯瞰テクニックは「固定観念を外す」です。

これまでの固定観念を外し、今のベストを探す(「鳥の目」「コウモリの目」)

がん治療と仕事を両立されている方も、仕事をやめて治療に専念される方もいらっしゃいます。

人は人、あなたはあなたです。

仕事への考え方

様々な視点から

より良い方向へ進めていくために、まずは、以下の3点を考えてみてください。

  1. 全体の状況を、様々な視点から見る
  2. 自分の価値観や優先順位を、大切にする
  3. 頼れるものは、頼る

相談機関を活用する

相談

「自分の価値観を大切に」とはいえ、仕事は治療状況や家庭事情と大きく関わるため

「がん支援センター」など専門の機関に相談するのがお勧めです。

経済面に関しては、公的支援制度や民間の保険を上手く利用し、出来るだけ不安を取り除きましょう。

相談する際のヒント

チェックリスト・メモ

前述の相談機関を利用する際は、以下のような

選択肢」や「支援制度」の情報を手掛かりに、お話ししてみてください。

仕事
  • 仕事と治療を両立する・辞める
  • これまでと同じ仕事・違う仕事
  • 通常の勤務時間・時短勤務
  • 職場に言う・言わない
経済面
  • 治療かかるお金
  • 休職中の生活費
公的支援
  • 高額療養費制度(医療費の払戻し)
  • 医療費控除(税金の還付)
  • 介護保険(介護サービス)
  • 傷病手当金(休職中の手当て)
  • 障害年金・障害手当金(生活や仕事に制限があるとき)
  • 身体障害者手帳(治療の後遺症)
  • 生活保護制度(生活が苦しいとき)
民間保険
  • 特約
  • 給付金


生き方を模索する

生き方の模索

この先どう生きていけばいいの?!

こんな声もよく聞きます。分かります。わたしも診断当初、同じ気持ちでした。

ところで、『人生の終わりの過ごし方  〜「ダメ人間マエダ」の終活〜』という番組(フジテレビ)をご存知ですか?

余命宣告「3カ月から半年」をうけた44歳パチスロライターのマエダさんの終活を追ったドキュメンタリーです。

彼はこの番組で、

最後まで、自分らしく生きたい

と、体が悲鳴を上げても「酒もタバコもやめず、仲間たちと一緒にうまいものを食べる」

という彼なりの想いを貫きました。

生きざま

そんな彼の生きざまから学べることは

「がん患者だから、こうしなくてはならない。あれは良い、これはダメ」ではなく

「自分らしく、幸せに生きたい」という真理です。

その一方で、忘れてはならないことは

「"幸せ"は、個々の価値観によって異なる」という側面です。

俯瞰テクニック「幸せを俯瞰する」

適用

さて、がんになったとき仕事も含め続けられる事もたくさんありますが、

変えざる負えない状況になる事もあります。

「自分らしく、幸せに生きる」ってどうしたら良いのでしょうか?

そんなとき、俯瞰テクニック「幸せを俯瞰する」が役立ちます。

自分にとっての幸せとは何?「幸せ」を俯瞰する(「心の目」)

生き方を見直すという選択

生活

ちなみに私の場合は、がん告知直後

チコ

さいごまで希望を見失わず、健康をもとめたい。これが私の望み

この先、死ぬも生きるもピンピンコロリを目指したい

そう考え、生活を180度変えました。

どう変えたかというと、優先順位を入れ替えました。

それまでは、仕事中心で動いていた私の生活でしたが・・・ 以下のように

  1. 自分の身体ケア(食事・運動・睡眠・心)
  2. 家族のことや、家族との時間
  3. 仕事

優先順位をガラリと変えました。

優先順位を考えるイメージ

自分の周りの人達にも、(理解を得るため)私の優先順位変更を宣言しました。

こうやって私のように生活を180度変えてみるも良し、

あるいは、先述したマエダさんのように

「身体が悲鳴をあげようが、酒もたばこも遊びも止めない」という自分を貫き通すという選択も良し、なのです。

人は幸せになるために生きている

生き方の模索

重要なことは

人は幸せになるために生きている

このことを忘れないこと

これからは、どうすればあなたが1番幸せに過ごせるかを考えてみてください。

家族や身近な人など、全体の人やコトを考えたり

自分の心の奥底の感情を覗いたり

様々な視点で

「心の目」を行ったり来たりさせながら・・

自分にとっての大切なものや、幸せな生き方について、考えてみてください。

あなたの人生をさらに良い方向へ変える、大きなチャンスになるかもしれません。

死生観に思いをめぐらせる

死生観

がん患者が多く参加していた、ある瞑想セミナーに参加したときのこと

わたしは、死生観を考えるほど達観できない!

皆さん、なんで死のことを話せるのですか?!

こんな風に怒りだした方がいて、驚いたことがありました。

俯瞰テクニック「固定観念を外し、人生(いま)を楽しむ」

適用

無宗教の人が多い日本人にとって、死生観を考える機会は少ないように思います。

ですから、急に「死」という言葉が聞こえてきても、この方のように拒絶反応をしめすのは当然。

こんなときは、俯瞰テクニック「固定観念を解き放ち人生を楽しむ」を使ってみましょう。

「死は怖い」「死 = 無」という固定観念から解き放たれ、人生(いま)を楽しむ(「コウモリの目」「心の目」)

死生観を持つ?持たない?

クエスチョン

さて、先述したように

「死生観」というと何だか重いテーマで、考えたくないという方も多いと思います。

私自身、がんになるまでは真剣に考えたことはありませんでした。

これは完全に、個人の価値観によるものなので、どちらでも構わないと思います。

死生観を持つも持たないも自由。まずは、これが大前提。

死生観があるほうが楽に生きられることが多い

死生観

とはいえ・・

がんという病になった以上、たとえもしこの先50年や80年生きられたとしても

「死」という単語に出くわす場面が増えるでしょう。

そのため、どこかのタイミングで「死生観」と向き合わないと、逆につらくなってしまうかもしれません。

向き合う

この「死生観」について考えるとき、周りのさまざまな意見(「死=無」「死後の世界はある」など)

に煩わされているとしたら、以下のことに気付いてください。

特に思想に決まりがある信仰などなければ、どう考えようが自由。

周りに迷惑をかけない限りは、どんな考えでもよい。

重要なのは、自分が腹に落ちて一番幸せに思える死生観を持つこと。

死生観

「死のイメージ」への固定観念から解き放たれ

いまを精一杯生きたほうが、楽しく生きられると思いませんか。

生きがい

生きる希望や生きがいを見いだす

生きる希望
チコ

・・・・・

ねーねー話聞いてる?

チコ

あーごめん、なに?

心ここにあらず・・・

がんと告知されてから、絶望的な気分になり心がどこか遠くへ彷徨うことを何度も経験しました。

俯瞰テクニック「幸せに感じる瞬間に目をやる」

適用

がんと告知された直後、身体がつらい時、進行や再発への恐怖に心が支配される時、

絶望的な気分になりますよね。

でもそんな絶望的な気持ちから抜け出す方法があります。

「幸せに感じる瞬間に目をやる」という俯瞰テクニックをつかうのです。

「幸せに感じる瞬間」に目をやる(すべての「目」)

じつは人間は、私たちが思っているよりずっと強い生き物です。

妄想をフル活用して生きがいや希望を見いだす

病になったことが悲しい、身体が苦しい・・

チコ

つらい・・

それでも、そこに生きがいや希望を見いだすことが出来ると、楽になれます。

目の前のモノも、一方向からだけでなく角度変えて見てみると、また違ったモノに見えてきます。

新たな発見

私の場合、心だけでなく身体がつらく動けないことも多かったため、妄想をフル活用しました。

生きがい

ある時は、地球の裏側で旅していることを想像し

ある時は、美しく壮大な海に囲まれ、ダイビング中、ぶくぶくぶく

ある時は、過去の楽しかった記憶の中でノスタルジーに浸たり

こんな風に、過去をありありと思い出したり、未来へ思いをはせたりするだけでも、十分幸せな気分になれました。

妄想をめぐらす

また、動けないときは本や動画を楽しんだり

ツラくて目も開けられないときは、音を聴いたり、香りを嗅いだり

この機会にあらためて、歴史や地理、英語の本を開いてみたり・・

家族が協力してくれ、家ではいつも海や川辺の環境音が流れ、アロマが炊かれています

本を読む

そうして五感を活用することで、つらさを和らげることもできました。

どんな状況でも人は「幸せに思える瞬間」を見つけ出す力がある、そう信じています。

痛みや恐怖に対処する

痛みや恐怖
チコ

いあいあ、もームリ!痛すぎるーーー!!!

私は、がん摘出手術の直後からこれまで、本当に痛みには悩まされてきました。

もはや絶望を通り越して、気が狂いそうになることも。

俯瞰テクニック「痛みや恐怖から距離をおく」

適用

私の場面、そんな我慢できないほどの痛みがあったとき

病院の鎮痛治療や麻薬系鎮痛剤に助けられました。

痛みは我慢せずすぐに対処することが大切だそうです。

皆さんも、痛い時はすぐに専門医に相談するのがおすすめ。

一方、自分である程度対処できることもあります。

それは、「痛みや恐怖から距離をおく」という俯瞰テクニックです。

痛みや恐怖から距離をおけるかどうかが鍵(「鳥の目」)

恐怖心や身体の痛みに対しても、俯瞰思考はつかえます。

不快という感覚は、ときに負のスパイラルとなり得ます。

痛みを生み出す発痛物質が放出され、痛みが増強されてしまうのです。その痛みによって、再び交感神経の興奮が起こり、同じ現象を繰り返すことに。こうした負のスパイラルを「痛みの悪循環」といいます。

痛みの悪循環に陥ると、痛みを引き起こしたもともとの原因がなくなっても、いつまでも痛みが残ってしまいます

出典:痛みwith|omron(参考 『運動・からだ図解 痛み・鎮痛のしくみ』)
つらい

そんな時、もちろん薬や治療も大切ですが

自分でできる「不快」の連鎖をたちきる方法の一つに、その「不快」から距離をおく(俯瞰する)テクニックがあります。

距離をおく

「不快は良くない、逃げたい」と必死になるのでなく、”ただ”(そんな自分もいると)気づくこと。

この『気づき』ができるようになると

いわゆる「マインドフルネス」の状態となり、不快から距離をおけるようになります。

気づく

と偉そうにいう私も、まだまだ修行中です・・。

『気づき』については、また別途書きます。

おわりに

まとめ

俯瞰思考や複眼思考、知っているようで、実はここぞというときに使えていない場合もありますね。

今回共有した考え方を参考にしてみてください。

そしてぜひ、あなたが一番幸せに感じる進め方を探してみてください。

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