【闘病記06】緩和ケアを知る – 全て受け入れたとき強くなれた

【闘病記06】受容 - 緩和ケアを知る – 全て受け入れたとき強くなれた

このブログでは、すい臓がん完治するまでの、知識と経験を共有していきます

こんにちは、チコです。

前回は、ようやく病院や治療が決まり、一息ついたころに感じた、不安や、心の動きについてお話ししました。

なかなか現実を受け止められない中で参加した「患者会」で、ある看護師さんと出会います。

今回は、ここからお話しします。

もくじ

病院の緩和ケアサポートを受ける

看護師さんと緩和ケアの会話

看護師さん

通院先の病院主催「膵がん教室&患者会」に参加していたある日のこと、一人の看護師 Tさんから声をかけられました。

看護師 T さん

チコさん、もしお時間あれば、少しお話しませんか?

チコ

はい、もちろんです

チコ

とは言ったものの、どんな話だろう・・・?

看護師 T さん

えーっと、、、あのね・・

チコさんは、最後のときはどんな風に迎えたいと思っていますか?

チコ

そうですねー、大好きなスキューバダイビングができる暖かく海が近いところで・・・

・・・ん?

・・・・・あれ?

チコ

いま「最後のとき」みたいなこと言った・・・?

チコ

えー、最後って、、、、、
最後のことおーーー?!

人生の終盤をどんなふうに迎えたいかと聞かれたとき、正直、最初は困惑し嫌な気持ちになりました。

姉に「寿命」の話をされたときと同じような悲しい思いもあったかもしれません。

でも、話を聞き進めると、このタイミングで彼女から声をかけていただいて本当に良かったと思いました。

彼女との会話では

  • 緩和ケアは、がんに伴う身体や心のつらさを和らげる
  • 緩和ケアは、がんと診断された時からはじまる

といったことを、教わりました。

緩和ケアのサポートについて
出典:緩和ケア|国立がん研究センター

緩和ケアについては、以下の記事が参考になります。ぜひチェックしてみてください。

緩和ケア|国立がん研究センター

アドバンス・ケア・プランニングを知る

アドバンスケアプランニング

前述の看護師 Tさんからは「早期緩和ケア」だけでなく、「アドバンス・ケア・プランニング」という存在についても教えていただきました。

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは、将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、患者さんを主体に、そのご家族や近しい人、医療・ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、患者さんの意思決定を支援するプロセス

出典:アドバンス・ケア・プランニング(ACP)―人生会議―|東京都医師会

これは、自分の身体になにかあったとき(想定としては自分自身で意思決定が難しくなった時だと思います)

「どうしたいのか」という自分の希望を、あらかじめ周りと共有する取り組みのことです。

厚生労働省では、より親しみやすい愛称として「人生会議」と命名し、以下のように説明しています。

「人生会議」とは、もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のこと

出典:「人生会議」してみませんか|厚生労働省

起こりえる状況に備えた対応を前もって決めておく

このアドバンス・ケア・プランニング(人生会議)の考え方は、とても腑に落ちるものでした。

看護師 Tさんと会話し、緩和ケアや人生会議の存在を知ることで、恐怖で閉ざされていた私の心は、しだいに開いていきました。

ソーシャルワーカーさんと緩和ケア病棟探し

病院

看護師さんと緩和ケアについての会話を進めていく中で、緩和ケア病棟についても考えておいた方が良いという話になりました。

というのも、私の通っている病院には緩和ケアの科はあっても、緩和ケアのために入院する病棟はないからです。

緩和ケア病棟は、厚生労働省が示した基準をみたす専門病棟のことで、全国各地にあります。詳しくは以下でチェック。

日本ホスピス緩和ケア協会

看護師さんから紹介されたソーシャルワーカーさんを訪ねました。

ソーシャルワーカーさんからは

ソーシャルワーカーさん
  • 緩和ケアで入院する場合、緩和ケア病棟が必要
  • いつでも空きがあるとは限らないため、あらかじめ目星をつけておいた方が良い
  • いくつか病院を見学し、自分の行きたいところを探すことができる

などのアドバイスをいただきました。

また、緩和ケア病棟は日本全国にあるため、自分の過ごしたい場所を選べる。しかし治療や家族のことを考えると、地元の病院を探すのが現実的かもしれないとも。

ソーシャルワーカーさん

自分の好きな場所を選ぶといいけど、周りを考え地元の病院を選ぶ人が多いかな・・

たとえば東京都内だと、東京福祉保健局のページから検索することができます。

あるがままに受入れることが私を強くした

こうして、看護師さんと「緩和ケア」や「人生終盤の迎えかた」、ソーシャルワーカーさんと「緩和ケア病棟の探し方」について話していくうち

ピンと張った心の緊張の糸が、少しずつほぐれていくのを感じました。

聞きたくなかった寿命や最後という言葉

聞きたくなかった

本音を言えば、最初は

「寿命」や「最後の迎えかた」なんていう言葉は聞きたくない!

と拒絶をし、心のどこかでは、ある種の怒りさえ覚えていたかもしれません。

チコ

なぜなら、これまで、そんなことは一切考えずに生きてきたからです。

これらの言葉を初めて聞いたとき、わたしの心はとても動揺しました。

逃げようとするほど恐怖にとらわれる

閉ざす

ところが、あるとき気が付いたんです。

逃げようとすればするほど恐怖にとらわれる

ということを。

恐怖や悲しみなどの問題から逃げたい。

でも、その問題が大きければ大きいほど、逃げたときに、より強い力で追いかけてくる。

チコ

だめだ・・逃れようとするほど、強くとらわれる

チコ

逃げるためのエネルギーが無駄につかわれ、神経がすり減るだけだ

このとき気付いたことは

  • 人には、自分の力でコントロールできるものと、そうでないものがある
  • コントロールできないものを頑張ってコントロールしようとしても無駄なエネルギーを消耗するだけ

執着を手放し、あるがままに受け入れたことで得た、心の平穏

すべて受け入れる

そこで、受け入れてみました。

チコ

誰だって、自分の経験したことのないことは怖い

苦しむかもしれない、自分がいなくなるかもしれない、と思ったら怖い

チコ

でも、そもそも、怖いっていう負の感情っていけないんだっけ

人間なんだから、怖いという気持ちがあるのは当たり前だよね

そうやって

恐怖を受け入れ、固定観念を手放していくと

チコ

でも、痛みや苦しみは、緩和ケアに相談できるよね

チコ

この前90歳のおじいちゃんも「死ぬのはいやじゃー」って言ってたな

そりゃそうだよ、人間なんだから。年齢関係なく、みんな怖い

チコ

でも、そもそも、死=無とは限らないよね

と、柔軟に考えられるようになり、自分事を客観的にみられるようになってきました。

すると、不思議なことに

当初あれだけ死への恐怖におびえていた私の、心の平安が戻ってきたのです。

あるがままに受け入れるということは

逆に言えば、あるがままでないこと(自分の努力や意志の力でコントロールできないこと)への執着を手放すということ

逆らったり逃げたりするのではなく、「ただあるがままに受け入れる」

この「受け入れる」ことのパワーを病気のはやい段階で理解できたことは、とてもラッキーだったかもしれません。

病気の治癒以外の無駄なエネルギーの消耗をなくすことで、身体が治癒する力や抗がん剤の効きに大きく影響したのでは、と感じています。

この期間の学び – 平穏な心のヒント

教訓

「がんになった」「怖い」

この漠然とした「恐怖」から、私の学びはスタートしました。

問題を書き出す – 何、なぜ、どうすれば解決できる?

最初に行ったのは

  • なにが怖いのか
  • なぜ怖いのか

を書いてみる。

自分で改善できそうであれば

  • 改善策を考える

自分だけでどうしようもない場合は

  • 周りに相談してみる

コントロール出来ないものは受け入れる、執着しない

どうしても解決や回避のできないものは、受け入れる。

それが、ポジティブかネガティヴか関係なく、ただ受け入れる。

ポイントは、自分の力で(あるいは周りの力を借りても)コントロールできないことには、執着しない。

心の平穏のための3つのポイント

私はこの期間を通して、心の平穏を手に入れる3つの方法を学びました。

  • 執着を手放す
  • あるがままを受け入れる
  • 自分の世界を外から眺める

この3つは入り口は違えど、根底では一つのものですね。

詳しくは、下の記事にまとめています。

おわりに

がん専門病院での治療が決まり、ようやく一息ついたのも束の間

今度は、心が、病や死への恐怖に包まれていきました。

しかし、患者会への参加、看護師さんのサポート、姉の言葉などがきっかけとなり

「あるがままに受け入れることで心の平穏を得ることができる」ことに気づくことが出来ました。

これは本当にラッキーだった。

この気づきのおかげで、私は無駄なことにエネルギーを使うことなく、治療に専念できるわけです。

次の記事では、抗がん剤の治療が進んでいく様子をご紹介します。

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