【闘病記16】コロナ禍の引きこもり生活ががん患者に与えた影響

闘病記16-コロナ禍が、がん患者に与えた影響

このブログでは、すい臓がん完治するまでの、知識と経験を共有していきます

こんにちは、チコです。

コロナの足音が、私たちに近づいてきたのは

私が術後の抗がん剤をはじめるのと、ほぼ同じ頃。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は, 2019年12月初旬に, 中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されてから, わずか数カ月ほどの間にパンデミックと言われる世界的な流行となった。わが国においては, 2020年1月15日に最初の感染者が確認され

出典:NIID 国立感染症研究所

日本で最初の感染者が確認された日は

まさに、私が抗がん剤をスタートした日(2020年1月15日)となりました。

これを境に、日本も世界も大混乱の渦に巻き込まれ

私自身にとっても、暗くつらい時期がはじまってゆきます。

弱ったわたしの体がコロナに感染するのを恐れ、

弱ったわたし

2020年2月、家族は、早朝4時におき満員電車を避けながらの出勤を開始。

翌3月には、ついに会社へ行くこともやめ

私も家族も、完全引きこもり生活へと、突入していくことになりました。

もくじ

新型コロナウイルス感染症の始まり

散歩

新型コロナウイルス感染症、始まりのメモ。

・・・

2019年12月31日、中国から未知の肺炎が報告されると、

2020年1月15日、日本で最初の感染者(神奈川県)がでる。

その約半月後の2月4日には、日本中が騒然となったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」乗客の感染

日本政府は、2月27日、全国の小・中・高に臨時休校を要請すると

3月10日、「新型コロナウイルス感染症を『歴史的緊急事態』に指定」と表明。

翌3月11日には、WHOも新型コロナウイルス感染症のパンデミック宣言を行った。

術後と抗がん剤の不調に、追い討ちをかけるコロナ

コロナ禍

私は、2019年12月5日に膵がん摘出手術を無事におえ

2020年1月15日から、補助療法として、抗がん剤『TS-1』の治療をはじめました。

ところが、この「術後の体力低下」と「抗がん剤の副作用」に、予想以上に苦むことに。

そして、この具合の悪さに、更なる追い打ちをかけたのが「新型コロナウイルス感染症」でした。

訪問介護サービスをストップする

訪問介護

退院後、自宅で介護サービスを利用しながら過ごす中

下痢や腹痛、吐き気があり、動けない私にとって、彼らのサポートが大きな支えとなりました。

しかし、コロナの感染が広まり、人との接触をできるだけ控えなければならない状況。介護サービスの利用に影響が出始めます。

2月は、利用回数を減らし、何とかしのぎました。

3月に入り、家族が「通勤を止めてしまう」という決断をしたことで、介護サービスを完全に停止することにしました。

訪問看護サービスをストップする

訪問看護

抗がん剤の始まった2020年1月から3月までの、特に体調が不安定だった期間

訪問で来てくださる看護師さんの存在は、とてもありがたいものでした。

しかし、こちらも同じくコロナの理由から、停止をせざる追えなくなりました。

家族が会社に行かなくなる

通勤

コロナ禍で人との密を避けるため、2020年2月から、時差出勤(朝4時起きで出社&夕方早めの退社)にした家族でしたが

さらに、3月に入り、出社そのものの断念を決めました。

家族が出社をやめた理由は2つあったそうです。

  1. 通勤途中や会社で感染し、私にうつすリスクがある
  2. 介護・看護サービスを停止すると、寝たきりの私が1人になる
通勤、会社

当初は、まだ会社にリモートワークの制度がなく、有給休暇を消化しながら、自宅で仕事をこなすことに。

(その後しばらくしてリモートワーク制度が導入されました)

リモートワーク

食品や日用品の買い物へ行かなくなる

買い物

東京都からの外出自粛要請があり、実際、私たち自身も怖く、食品や日用品の買い物にさえ、行かなくなりました。

食べ物は、ネットスーパーと契約し届けてもらうことにします。

ネットで買い物

週1度ほど、玄関前のダンボールの中に、品物を置いてもらい

配達員の人が立ち去ってから、その品物を回収する。

配達員の人と直接顔を合わせることさえない・・ 当初は、この異常事態に、寂しさを覚えました。

訪問医療の診察は玄関先で

診察

介護や看護サービスは停止したものの、まだまだ体調が安定せず、訪問医療の診察は続けてもらいました。

訪問クリニックから「コロナの感染が落ち着くまで、玄関先での診察も可能です」との提案があり

全くベッドから出られない時以外は、玄関先で診察を受けるようになりました。

訪問クリニックさんには、いつも柔軟な対応をしていただき、本当に助かりました。

除菌・アルコール・マスクが買えない

物が買えない

感染が広がり始めた当初、マスクや除菌・アルコール製品が全く買えず、ぼう然としました。

まだ家族が会社に通勤していた頃は、仕事帰りに毎回スーパーに寄ってもらいましたが、いつ行っても衛生用品の棚は空っぽ。

ネットスーパーを利用するようになってからもなかなか買えず・・

楽天やアマゾンで高いお金を出して買ったり、姉や兄、友人から分けてもらったり・・

全く外出しない引きこもり生活へ

引き籠り生活

こんな風に、生活に最低限必要な機能さえストップせざるを得ない状況となり

家族みんな、ほぼ(がんの経過観察の通院以外)外出しなくなった期間は、約1年ほど続きました。

・・・

その後、2021年の桜シーズンになると、家族から「こんな生活じゃ治る病気も治らない!桜を観に外へ出てみよう!」

家族

ずっと閉じこもってばかりじゃ、おかしくなってしまう!
桜を観に行こう!

という切実な声が上がり

私たちは、おっかなびっくりも、人混みを避けながら、近くの川沿いまで桜を観に出かけました。

その桜を見に行った2021年4月頃を境に、完全な引きこもり生活はなくなりました。

本記事を執筆している2022年1月現在までの1年弱の間は、(外食は、まだなかなかできませんが)

週に1〜3回ほど、スーパー、コンビニ、公園に出かけるようになり

スーパーへ買い物

ようやく、がんの定期検査以外の病院(歯科や眼科など)にも行け、助かっています。

とはいえ、2020〜2021年の2年間は、ほぼ「引きこもり生活といえるような生活を送っていました。

コロナと引きこもりが、がん患者に与えた影響

世界中が暗いムードへ

世界中を混乱に陥れたコロナ

日本では、外出制限が要請され、飲食店や街から人が消えた時期もありました。

こんな、引きこもり生活や、恐怖を抱えながらの外出(がんの通院が主)は

弱っていく私の身体に、更なる追い打ちをかけることになります。

潔癖症を発症する

潔癖症
チコ

今でさえ、こんなにひどい下痢や腹痛、倦怠感があるのに・・

チコ

もしいまコロナに感染したら、もう耐えられる自信はない

コロナの市中感染恐怖を感じ

ネットスーパーから届いた食品は、外袋を念入りにアルコール消毒してから冷蔵庫へ・・

宅急便など、食品以外のものは、玄関に1週間ほど放置してから回収する・・・

がんの経過観察でやむを得ず外出しなければならない場合には、帰宅後すぐに、玄関で服を着替え、お風呂に入る。

何度も消毒

こうした生活を繰り返すうち、気付けば、潔癖症のように何度も何度も手を洗う自分がいました。

家の中のドアノブ等は常に除菌、何かに触れたらすぐに手洗い、野菜も念入りに洗う・・・

そのうち、手の皮は擦り切れ、たくさんの湿疹とともに腫れ上がっていきました。

家族のストレスがぶつかり合う

ぶつかり合う

四六時中顔を合わすことになった家族とのあいだで、ストレスがぶつかり合うこともありました。

・・・

  • がん&コロナのダブルパンチに憔悴し、衛生面への過剰な反応から、潔癖症を発症した私
  • 健康で本来なら活動的なのに、外出制限でストレスを感じる家族

時には、家の中のレッドゾーン(玄関先の危険エリア)とグリーンゾーン(リビングや寝室の安心エリア)を巡り、喧嘩になることもありました。

喧嘩

また、

外へは日用品の買い物にすら出かけない

リモートワークのため1部屋専用され、ますます狭くなった我が家で、圧迫感のある日々

喧嘩

家族も私も、この閉鎖された空間で、外の光を浴びない生活に、うんざりしていました。

体調不良が長期化する

長期化

こんな風に、厳しい日々が続きましたが、

「私だけじゃない、みんな頑張ってる」と自分を奮い立たせ

「楽観的になれば、気分が良くなる」と自分に言い聞かせ

チコ

楽観的に考えよう!

楽観的になりましょう。気分が良くなりますよ。Choose to be optimistic, it feels better.

ダライ・ラマ

家族と一緒に、できるだけ笑うように努めました。

しかし

気分転換に、外との接点となるニュースを見ても、暗い話ばかりが流れ

目に飛び込んでくるのは、「今日は何人の感染者」「今日は何人の死者」「◯◯さんが亡くなりました」

暗いニュースばかり

この常に抱えるストレスが、しだいに心を蝕み、身体の不調を長期化させていったように思います。

長引く、下痢、腹痛、腹部膨満感、吐き気、倦怠感・・

止まらないネバネバ涙で目があかない、炎症で張り付いた唇で口が開かない・・

つらい

・・・・・

おわりに

この期間、本当につらかった・・

それはもちろん、がん治療中の私だけでなく、世界中のみんな。

当時、身体がつらくベッドに横たわっていると、テレビから流れてくるのは、本当に暗いニュースばかりでした。

アメリカでは女性医師が自殺、看護師は涙を流している。日本でも医療関係者の人たちが過酷な環境で働いている。

私の好きだったタレントの志村けんさん、岡江久美子さん、竹内結子さんも亡くなった・・

世界中で、ものすごい数の人たちが、苦しみ、亡くなっていく・・・

みんな、泣いていた・・

そして、私も泣いた

泣いた

次の記事では、つらかった2年を乗りこえ回復していくまでの過程をお話しします。

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