【闘病記02】膵臓がん – 大学病院を受診、告知、入院、混乱

【闘病記02】膵臓がん - 大学病院を受診、告知、入院、混乱

このブログでは、すい臓がん完治するまでの、知識と経験を共有していきます

こんにちは、チコです。

前回の記事では、がん診断までの経過、一年前からの不調について、お話ししました。

今回は、近所の診療所を訪ね、検査をお願いしたところから、お話しします。

もくじ

診療所で検査を懇願

診療所

1年続いた不調を訴え検査を懇願

診療所

2018年から一年続いた不調に不安を抱えていた私。

近所の幾つかのクリニックを訪ねるも、

「風邪」「食あたり」「様子見で」と言われ、詳しい検査はしてもらえなかった。

そんな不安や不満を抱え、ようやく見つけた、超音波や内視鏡も扱っている診療所を訪れた私は、

こう言います。

チコ

検査をしてもらえるまで帰りません

診療所 S 先生

・・・

速くなる時間の流れ

速い時間の流れ

先生は、私の差し迫った様子に、少し驚いたようでしたが

診療所 S 先生

分かりました。ではまず超音波で見てみましょう

と言うと

その日のうちに超音波検査をして下さいました。

そして、このあたりから

私の時計がしだいに速い速度で回り始めていくのを感じました。

診療所で自己免疫性膵炎の疑いと診断

超音波検査ですい臓に異常みつかる

超音波検査

🕒 2019/1/24 超音波検査

以前にも腹部超音波の検査を受けた事はありましたが、今回の検査はずいぶん長く感じました。

チコ

なんだか嫌な予感

そして予感は的中。

検査の結果、異常が発見されたため、

近くの画像検査センターでMRIを撮ってくるように言われます。

MRI検査で自己免疫性膵炎の疑い

MRI検査

画像検査センターでMRI検査

すぐに画像検査センターに予約を入れ検査。

🕒 2019/1/25 画像検査センターMRI予約

このとき検査センターは、予約がかなり一杯でしたが、なんとか最短での予定を組んでいただきました。

🕒 2019/2/4 MRI検査

診療所でMRIの結果

MRI検査をした足で、検査結果とともに診療所を受診。

🕒 2019/2/4 診療所を受診

自己免疫性膵炎の疑い

検査結果を見た先生、少し険しい顔をしたあと

自己免疫性膵炎
自己免疫性膵炎 / 出典:京都大学

自己免疫性膵炎の疑いがあるため、大きな病院へ行ってください

チコ

自己免疫性膵炎・・・??

大学病院への紹介

紹介状
診療所 S 先生

とりあえず、ここでは治療できないため、すぐに大きな病院へ行ってください。

国の指定難病である「自己免疫性膵炎」という診断に、かなり驚いたのを覚えています。

診療所 S 先生

紹介状を書きます。

早い方が良いと言う事だったので、近くの大学病院への紹介状を書いてもらい

その日すぐに病院へ電話。

🕒 2019/2/4 大学病院の予約

有り難いことに、翌日に予約を入れていただきました。

大学病院ですい臓がんと診断

大学病院

翌日、紹介状とMRIの結果を持って、大学病院を受診しました。

大学病院の受診

大学病院の診察室

🕒 2019/2/5 大学病院の初受診

大学病院 S 先生

MRI画像だけか・・なぜすぐに造影剤CTを撮らなかったんだ・・

追加の検査をします。CTと、念のため、胃カメラもね

大学病院では、すぐに精密検査が必要だと言われ

最短で検査の予約を入れてくだました。

胃カメラ、CTなど精密検査

CT検査

🕒 2019/2/12 胃カメラ

🕒 2019/2/14 造影剤CT

🕒 2019/2/14 CT検査当日に診察

そして

すい臓がんの告知

大学病院の医師

衝撃のすい臓がんの告知

・・・・・・・

大学病院 S 先生

すい臓がんです

チコ

は、はあ。がんですか。

・・・・・

大学病院 S 先生

とにかく、すぐにでも治療を始めたほうがいい

検査もあるから、今日から入院できるかな?

入院と超音波内視鏡下生検

入院
チコ

いあいあ、無理です

チコ

仕事の段取りもあるし、準備も・・
明日からでお願いします

がん告知後の翌日から、入院。

🕒 2019/2/15 入院

入院中に確定診断や治療方針決定のための

検査「超音波内視鏡下穿刺吸引法」。

🕒 2019/2/15 超音波内視鏡下生検

超音波内視鏡下穿刺吸引法 (EUS-FNA)

腫瘍に対して細い針を刺し、腫瘍細胞を回収し組織診断を行う検査。
膵病変が良性か悪性を正しく診断できる確率は、熟練した施設では90%以上といわれ
治療方針決定に非常に有用。

参考:超音波内視鏡下穿刺吸引法 (EUS-FNA)|国立がん研究センター

入院前後の混乱

混乱

がん告知直後は、状況がよく理解できませんでした。

おそらく、脳が現実を受け入れることを拒否していたのかもしれません。

原因、治療法、生存率、調べれば悪い情報ばかり

とりあえず、告知を受けたこの日は一旦自宅にもどり、高額療養費の申請を出したり、明日からの入院の準備をしました。

すると、しだいに現実味を感じるように。

わたし泣くのかな?

泣く

わたしが、がん、か・・・

ドラマとかだと、このあたりで泣くシーンだよね・・

チコ

私そろそろ泣くのかな・・・?

よくあるドラマのシーンのよう泣いてしまうのかと、しばらく待ってみましたが、一滴の涙も出てきません。

やるべきことが沢山

やることが山積み

それより、やるべきことが沢山あり、感傷に浸る間もなくバタバタと時間だけが過ぎていきました。

仕事の段取り、入院の準備、医療費などの手続き、に加え

とにかく一刻でも早く、病気の正体と治療法や病院について調べ、次の手を考えたいと思っていました。

入院中に膵がんを調べる

調べる

幸い、翌日からの入院中は、検査以外することもなく

膵がんという病について、じっくり調べるための時間がありました。

すい臓がんてなに?原因は?治療法は?

治るよね?

長生きできるよね?

・・・

・・・・・

ネットで検索すると、目を塞ぎたくなるような情報ばかり。

膵がんの情報は、難治、低い生存率、ばかり

情報

「最近増えているがん」(増え続ける膵がんの診断と治療|東京医科大学病院)

「罹患者数と死亡者数はほぼ等しいのが特徴」(膵臓がん|がん研有明病院

チコ

・・・・・・・

出てくるのは本当に頭を抱えたくなる悪い情報ばかりだったのです。

チコ

膵がんは、男性の高齢者に多いとあるのに、なぜ私はこのガンになったの?

チコ

どういう仕組みで膵臓にがんができるの?

チコ

治癒率・生存率の本当のところは?悪い情報ばかりだけど、実は違うかも?

・・・

これからどうしたらいいの?

落ちこみ
チコ

これからどう生きていったらいいの?

とにかく、

・・・

まずは、このすい臓がんをめちゃくちゃ研究しているところ、治療経験も豊富な病院を探そう!

チコ

はー、はー、はー、苦しい・・

がん告知後からは、頭がフル回転で、呼吸するのさえ苦しくなったのを覚えています。

この極度のストレス下でどう平静を保つか・・

平静を取り戻す

一通り考えをめぐらせ、調べた情報をまとめ、つぎに考えたことは

冷静になろう

どう自分を冷静にたもつか、でした。

チコ

平常時じゃないから、興奮してるとおかしな方向へ行っちゃう
ちょっと、冷静になったほうがいいな

大学病院から退院した足で、ある病院の院長S先生に会いに行きました。

信頼できる医師を訪ねてみる

病院のドア

このS先生は、人間味あふれる温かいお人柄の先生で、患者への寄り添い方がとても上手いのです。

チコ

わたしの話しを聞いてくれ、なにか良いアドバイスをくれる医師はいないかな・・?

と考えたとき、S先生が頭に浮かびました。

この先生なら、プロとしての目線で、今後の進み方や病院選び方のヒントをくれるはず

そう思ったのです。

医師からのアドバイスと励まし

お忙しい先生なのですぐにはお会いできませんでしたが、訪ねてよかったです。

診療所 M 院長

これから長い道のりになる
信頼できる専門医をみつけて、後悔のない治療をするんだよ

大変だと思うけど頑張って
いつでも話を聞くから

治療や病院を選択するときのアドバイスと励ましの言葉をもらい

これから待ち受ける治療への第一歩を踏み出そうとしていたのでした。

この期間の学び – 直感を信じて行動する

教訓

体調不良、がんの診断、告知後の混乱、この期間を通じて

「時に、直感を信じて素早く行動することが、生死を分ける道へとつながる」

ことを学びました。

◇  ◇  ◇ 

2018年から続いた不調。「大したことはない」医師の言葉だから信じるべきだと思っていました。

もちろん、医療の専門家である医師の言葉には耳を傾けるべきでしょう。でも、医師は自分ではない。

◇  ◇  ◇ 

あの時、勇気を振り絞って診療所の先生に言ったこの言葉

チコ

検査をしてもらえるまで帰りません

強引なようで申し訳ない気持ちもありましたが、この一言がなければ

わたしの膵がんは見過ごされたまま助からない状態になっていたかもしれません。

◇  ◇  ◇ 

こんな風に

時には、今後の人生、あるいは生死を、左右するかもしれない「自分の直感」の声に耳を傾け

その声をもっと信頼してもいいのではないか、そう感じました。

とくに、その直感をいつもより”強く”感じる場合は、素早い行動をすべき時かもしれません。

おわりに

はじめてのがんの告知、サラっとあっけなく・・

よくドラマで観ていたシーンとは違うなあという感じでした。

そして、私自身、感傷に浸る間もなく涙を流すこともできず・・

ワタワタと忙しく時間が過ぎていきます。

この続きは、以下の記事でお話しします。

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