[運動1]科学的根拠でみる運動とがんの関係+わたしの経験

運動の研究データを知らべる

このブログでは、すい臓がん完治するまでの、知識と経験を共有していきます

こんにちは、チコです。

闘病記シリーズ 』では、私の2年に渡る膵がん闘病経験をお話ししました。

今回は、研究データで示されるがんと運動の関係、そして、がん患者にとって体を動かすことの実情について、お話ししていきます。


運動以外、食事、睡眠、心についても以下のページでご紹介しています

膵がん診断から回復まで - 2年間の闘病生活について
もくじ

研究データでみるガンと運動の関係

データ

がん患者にとって、運動は必要でしょうか?

はい、必要です。

以下の観点から、運動の重要性を説明する様々なレポートがあります。

  • 予後生存率の向上(国立がん研究センター)
  • がん罹患リスクの低下(国立がん研究センター)
  • がん治療のサポート(私の治療経験)

いくつか見ていきましょう。

身体活動量と死亡率・再発率の関係|国立がん研究センター

データ

私も含め、がんに罹患した経験がある人なら、だれもが不安に思う再発や転移。

また、治療中は「治療の成果や生存率」も、とても気になりますよね。

国立がん研究センター東病院の資料では

身体活動量の多い方が、予後が良く、死亡率や再発率が低いというデータを示しています。

身体活動量が高い方が予後が良い

身体活動量が多い方が死亡率や再発率は低い

活動

また、同資料では

治療中の活動量は診断前の10%程度である
治療後の活動量も診断前の20-30%程度までしか回復しない

とも述べており、

がん患者は、「疲れやすく気分が落ち込む – 動かない – 体力の低下」といった負のスパイラルに陥りやすいとしています。

活動量低下の負のスパイラル
出典:がんとリハビリ|国立がん研究センター東病院

この負のスパイラル、私自身、治療中にものすごく実感したことでした。

また、がん患者の身体活動基準として、週150分を目標にするようにと提言しています。

身体活動量の増加は、がんの予防へ繋がる|国立がん研究センター

レポート

身体活動量を高めることは、がんの治療中に限ったことではありません。

「がんになりにくい体をつくる」という予防的な観点からも必要だと、コホート研究から分かっています。

身体活動量とがん罹患のコホート研究結果
出典:国立がん研究センター

国立がん研究センターによれば

身体活動量の多い人でがん罹患の危険性が低くなる

出典:身体活動量とがん罹患との関連について|国立がん研究センター

とのこと。

運動

つまり

『がんにならない体』をつくるためにも、日頃からよく動くことが大切」なのですね。

1日8000歩で死亡リスク半減|日経グッディ(JAMA誌掲載論文)

データ

日経グッディの記事では、「1日8000歩で死亡率が半減」という興味深い数字を取り上げていました。

下の表が、1日当たりの歩数とリスク変化の関係。

この調査はがんの患者を対象としたものではないため、数字をこのまま受けとることはできませんが

やはり、活動量が多いほどリスクが減るという参考にはなりますね。

活動

がんに罹患している人は、国立がん研究センターの示す「週に150分の運動(1日20-30分のウォーキング)を目標」が参考になります(参考:がん患者さんのための身体活動基準(p13)|国立がん研究センター

運動と死亡率の調査結果(日経Gooday/JAMA)
出典:日経Gooday

分析の対象となったのは、2003~2006年に米国国民健康栄養調査に参加した、40歳以上の米国の成人のうち、最長7日間、加速度計(歩数や活動強度を測定する機器)を腰につけて行動する依頼に応えた4840人です。それらの人たちについて、2015年12月まで死亡の有無を追跡

出典:1日8000歩で「死亡リスク半減」米国で研究報告|日経Gooday 30+

がん患者の実情 – 私の感じた運動の必要性と動けないつらさ

つらい運動

さて、ここまで見てきたことから、がん患者にとって運動が大切だということがわかりました。

とはいえ、がんの辛さや、治療の副作用などから、苦しく動けないことも多々あります。

そこで、治療中の運動や身体活動の実情について、わたしの経験を例に共有したいと思います。

筋肉が減る、気分が沈む・・動かなきゃ!と思った3つの瞬間

運動をがんばる

がん治療中に、運動や活動の必要性について、強く心から感じたことが3回ほどありました。

  1. フレイルに陥りそうになったとき
  2. 術後翌日から動くよう指導されたとき
  3. 1年の引きこもり生活を卒業し、桜の開花を楽しんだとき

詳しくは『[運動2]衰弱や気分低下を防ぐ、がん患者に運動が必要な3つの理由 』でご紹介していますが、ここでは簡単に概要をお話しします。

1. フレイルに陥りそうになったとき

フレイル

治療中、身体の辛さから、ただベッドで耐えている期間がありました。

それは、ほんの一時に感じましたが、その間にも筋肉はどんどん落ち、本当に体が動かなくなり。

自分で自分の体のコントロールがきかなくなる恐怖を味わいました。

2. 術後翌日から動くよう指導されたとき

リハビリ

大きな手術をした翌日から動くよう指導された時は本当にびっくりしました。

看護師さん2人と先生1人の3人がかりで私のリハビリに付き合ってくれたことから、この「術後すぐ動く」の重要性を感じとることができました。

術後の合併症を防ぎ回復を早めるため、この「動く」はとても意味のあるものだったのです。

3. 1年の引きこもり生活から飛びだし、桜の下を歩いたとき

歩く

2020年、術後の体調不良もありましたが、コロナ渦で1年間引きこもり生活が続きました。

家ばかりで心身ともに元気がなくなっていた私を見かねた家族が、2021年春、「もうすぐ桜が咲く。人のいない時間に見に行こう」と提案してくれました。

太陽の光を浴びながら散歩をする。たったこれだけのことですが、この日から、私の生活の質は大きく変わりました。

なぜ動けない?がん患者が遭遇する体力低下の負のスパイラル

スパイラル

さて、前述の例のように、治療中わたし自身「動かなきゃっ」と強く実感したわけです。

ところが、どうにもこうにも動けなくなってしまうことがありました。

「がん患者に運動が大切」という研究データがあることも知っていましたが、どんどん活動量が低下・・・

そう、負のスパイラルに陥ってしまったのです。

本記事の前半でご紹介した、国立がんセンターの示す「活動量低下の負のスパイラル」です。

フレイル

治療中に陥ったこの負のスパイラルは苦しかった。

衰弱、そして気分の低下を、ひしひしと感じることに。

具体的には

倦怠感 ⇒ 落ち込み ⇒ 動かない ⇒ 体力低下 ⇒ 倦怠感 ⇒ 落ち込み

といった状況を繰り返していきました。

詳しくは、以下の記事に、解決策の提案とともに書いています。

がん告知から回復までの2年の身体活動記録

活動

がんの告知から、治療を経て回復するまで、私の身体活動にも、実にさまざまな変化がありました。

抗がん剤の副作用で、全く動けなくなったり

薬の副作用に慣れ、動けるようになったり

術後の激しい痛みで、運動どころじゃなかったり

痛み

術後10キロくらい体重が減り、衰弱したり

コロナ禍の外出制限で、気分も体力も落ちたり

などなど。

以下の記事に、私の2年の治療経過と、その時々の身体活動量をまとめました。

おわりに

がんと、運動・身体活動量の関係をご紹介してきました。

以下の点から運動量を増やすことが大切だと言われています。

  • がん予防の観点
  • がん治療のサポート
  • 予後生存率の向上

正直、がん患者にとって、運動や活動が簡単ではない時もあります。

[運動3]動けない・・がん患者の運動量低下の原因と、解決策 』や『[運動4]私の治療と活動量変化 – 桜がくれた体力回復への道 』でご紹介したように

私自身ここまで四苦八苦しながら、活動量を増やすべく努力をしてきました。

無理は禁物ですが、運動の大切さを頭に入れつつ過ごせるといいのかなと思います。

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