このブログでは、すい臓がんを完治するまでの、知識と経験を共有していきます
がんになって変わった食事への気持ち、食習慣(私の経験1)
こんにちは、チコです。
『闘病記シリーズ 』では、私の膵がん経験をお話ししました。
不安と恐怖で精神的に追い詰められ、抗がん剤で体力が奪われていく。息も絶え絶え、ゴールの見えないマラソンを走っているよう・・
そんな日々を乗り越え、今こうやって治療を完了して、体力の回復へと繋げられた理由の1つが「食」だったと感じています。
本記事から5回に分けて、食に対する思いや、意識的に食べた物など、経験と学んだ知識をもとに、ご紹介していきます。
- がんになって変わった食事への気持ち、食習慣(私の経験1) 【本記事】
- 『「がんを消す」食事療法?盲信の危険性と、食事の真の意味(私の経験2) 』
- 『がん治療中の食事の基本(私の経験3) 』
- 『がんを克服するため意識した食べ物(私の経験4) 』
- 『がんは食事療法だけで治るほど単純じゃない(私の経験5) 』
がんと診断されてから食の大切さを再認識
「そういえば私、がんと診断されてから、どんなものを食べてきたんだろう?」
ふと立ち止まって、考えてみました。
がんと診断されてからは、様々な出来事がおこり、ゆっくり振り返る間もないほど必死でした。
しかし、2021~2022年にかけ、ようやく闘病中の生活を振り返ることができるようになりました。
詳しくは、『すい臓がん、衝撃の診断から、サバイバーまでの経緯【4年目をまい進中】 』や『私の治療と活動量記録 』でもご紹介しています。
診断直後の情報収集と「がんを克服するため」に始めたこと
がんと診断されるとすぐ(2019年2月)、私は自分のすべての時間を情報収集のために費やしました。
もちろん、治療に関しては、医師を信頼しついて行くことも大切。
とはいえ、治療を成功させるために、私にも何かできる事があるのでは?と考えたのです。
そこで、最初に取り掛かったのが「食事」の見直し。
治療開始前から、ケトン体療法、ビタミンD摂取、乳酸菌摂取を試しはじめていました。
良い悪いは別として、これが私なりの「がんを克服するぞ」という覚悟、決意表明の第一歩だったように思います。
食の大切さを再認識
もしかしたら、この記事を読んでくださる方の中に医療関係者もいるかもしれません。
「食事でどうにかなるほど、がんは簡単じゃないぞ」と思われる人もいるでしょう。
たしかに、そうかもしれません。
がんは、食事療法だけでは治らない。
でも一方で
食を考えることは、がん克服に必要不可欠。
- 食への意識を変え、身体を整える
- 食を通し患者自身が治療に参加する覚悟をもつ
- 食を楽しみ生きる喜びを味わうことで、心身ともに癒す
これらなくして、難治ながんに打ち勝つことは厳しい
これまでの治療・闘病を通して、私が学んだことです。
ここからは、私がどんな思いで食と向き合ってきたか、ご紹介します。
食探求への旅がはじまる – がんを治す!抗がん剤に負けない!
がんを治したい!
抗がん剤に負けたくない!
・・でも
体力を維持して、治療を乗り切るために、いったい何を食べたらいいの?
いったい何を食べたらいいの?
がんになった当初の私の心の叫びです。
そして
ひょっとして、食生活が原因でがんになったのでは?
食べることへの恐怖とパニックに陥ります。
ここから私の「何を食べたらいいの?」という問いへの旅が始まりました。
診断直後、食への恐怖に支配される
野菜をちゃんと洗えていなくて、農薬が残っていたのかも?
(と考えを巡らせては、野菜を30分洗いつづける私 w)
あ、わたしガンになる前は大好きなキャベツばっかり食べてた・・
それがいけなかったのかな?
この前の外食でお腹を壊したのがいけなかったのかもーー!!
がんと告知された当初の私の頭の中。
今考えるとちょっと首をかしげたくなるくらい、かなり極端なかたちで、食に対する恐怖をいだくことになりました。
子供のころより、健康オタクだと言われるほどの野菜好きだった私。
スイーツはほどほどに楽しみ、ジャンキーな食べ物は避けていました。
・・・
それなのに、、、
それなのに、、、、、
どうして がんに?!
診断された当初
わたしの行動のどこかにミスがあったから、がんになったんだ ・・
何がいけなかったの?それを見つけたい
と強く考えるようになりました。
・・・きっと、、
きっと、ミスの1つは食生活だ・・・
そんな風に考えるとともに、もう何を食べていいのやらさっぱり分からなくなり、途方に暮れてしまうのでした。
がんのリスクを上げる食べ物があるなら、治療をサポートする食べ物もあるはず、と考えるように
当初は、食べることに恐怖をいだき、パニック状態に陥った私ですが、しばらくすると
がんのリスクを上げる食べ物や予防する食べ物があるなら・・
きっと、治療をサポートする食べ物もあるはず
そんな風に考えるようになります。
この頃は
- がん発症のメカニズム
- がんの仕組みに関わる成分
- 発症リスクを高める食べ物
- がん治療に良いといわれるもの
- がん予防に良いといわれるもの
などなど、本やネットから様々な情報を集めていました。
情報収集の最初の頃は、ドラスティックな食事療養に惹かれたりもしました。
たとえば、ゲルソン療法で末期がんが治りました!みたいな。
ただ、調べれば調べるほど、ネットや本には良いと言われる情報が山ほど。
- ゲルソン療法
- 断食
- 糖質制限
- ケトン食療法
- 菜食主義
- ノニジュース
- ビワの葉
- 高濃度ビタミンC療法
などなど・・・
うーん・・・
本当に治るものであれば試さない手はないけど・・
ちゃんとしたエビデンス(科学的な証拠)のないものや、逆に体調を崩したという苦情まである。。
私たちがん患者に、ムダな食事制限で体調崩している暇はない。
はて、どうしたものか・・・
おわりに
がんを克服したい!という切実な気持ちとともに、はじめた情報収集。
「がんが治った」とされる食事療法に、最初は希望の光を見いだすも、たくさん情報に圧倒されてしまいます。
次の記事では、それらの食事療法について少し触れてみたいと思います。
- がんになって変わった食事への気持ち、食習慣(私の経験1) 【本記事】
- 『「がんを消す」食事療法?盲信の危険性と、食事の真の意味(私の経験2) 』
- 『がん治療中の食事の基本(私の経験3) 』
- 『がんを克服するため意識した食べ物(私の経験4) 』
- 『がんは食事療法だけで治るほど単純じゃない(私の経験5) 』
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