がんは食事療法だけで治るほど単純じゃない(私の経験5)

このブログでは、すい臓がん完治するまでの、知識と経験を共有していきます

こんにちは、チコです。

闘病記シリーズ 』では、私の2年間の膵がん経験をお話ししました。

食事シリーズ 』では、がんを克服するために意識してきた食べ物について書いていますが

今回は、がんは食事療法だけで解決するのか?について考えていきます。

もくじ

がんから学んだ食事の重要性

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膵がん闘病記シリーズ 』でもご紹介しましたが、がんと診断されてから回復する今日まで

「生きる」というテーマについて、たくさん考え、多くのことを学びました。

「人生は旅」という言葉がありますが、まさに初めて訪れた土地での「旅」のような期間。

食についても同様に、様々な旅路を経験することになります。

診断後からの食に対する気持ちの変化

食に対する思い

がんと診断された直後から今日までを振り返ってみると、食に対する気持ちも随分と変化しています。

以下のような過程を経て、今にいたります。

1. がん診断直後(混乱)

食事のせい(農薬など)でがんになったのでは?と食べ物に恐怖をいだくように 

>関連記事『がんは食事療法だけで治るほど単純じゃない(私の経験5)

2. 治療の開始前後(緊張)

がんを治したい一心から、ドラスティックな食事療法も検討

>関連記事『「がんを消す」食事療法?盲信の危険性と、食事の真の意味(私の経験2)

3. 食とがんの関係を調査(冷静)

食について深く調べるうち、その時々の自分にあった食が大切ときづく

4. 食事の基本方針をつくる(意欲)

体調や今後の治療を考慮し、食事の基本方針をつくる

>関連記事『がん治療中の食事の基本(私の経験3)

5. その時々の身体の声を聞き、食事を調整(回復)

その時々の体調にあわせ、身体の声に耳を傾け、食事を調整

>関連記事『がんを克服するため意識した食べ物(私の経験4)

がんの治癒のために食事は重要

食事

前述したとおり

  1. がん告知直後は「食への恐怖」に支配される
  2. 情報収集で「食の重要性」をあらためて認識
  3. 闘病経験から「がん患者にとっての食事」を知る

といった過程を経て今に至りますが

がんは、私をより深く食の世界へ誘ってくれたように思います。

誘う

◇   ◇   ◇

病気になる以前から、どちらかというと、健康的な食事を好む傾向にありました。

  • 子供の頃からの野菜好き
  • 母が私の虚弱体質を改善しようと栄養バランスの重要性を刷り込んだ
野菜をたくさん食べ栄養バランスに気を付ける

ところが、病気になる前の私は、食事を含め健康を考えることは、最優先事項ではありませんでした。

人生の最優先は仕事。とにかく仕事、そのバランスをとるため休暇は旅に出て遊ぶ、というのが私のライフスタイルでした。

仕事

◇   ◇   ◇

そんな私に、がんは「健康がどれほど大切か」を教えてくれました。

食事については

  • 身体の声に耳を傾けながら食べる
  • 食物がもつ各栄養素が身体にあたえる影響を考える
  • 食物のパワーに感謝する
食事の重要性

といったことを教えてもらっています。

闘病経験から知る – がんは食事だけで治るほど単純じゃない

さて、がんの治癒に食事が大切というお話をしてきましたが、「食事がすべてか?」について考えてみます。

食事を整えれば、すべて上手くいく?

大切な食事

こんなことわざがあります。

You are what you eat. / 人は食べたものそのもの(健康は食べ物できまる)

そう、たしかに「何を食べるか」は、私たちが健康を守るうえで、とても重要な要素の1つ。

でも、がん患者にとって、食事を変えればすべてが上手くいくのでしょうか?

・・・

残念ながら、そう簡単ではないようです。

がんは、様々な要素が複雑に絡み合った結果、存在しているとも言われます。

ですから、「これさえ食べれば治る」といったシンプルなものではないのが難しいところ。

食事、運動、睡眠、心のバランスが大切

バランスが大切



そうか、がんは一筋縄ではいかないのか・・・

こんな風に「手強いがん」について考えると、絶望すら感じますよね。

でもね、それでもこの病に打ち勝ち、サバイバーとなった人たちは確実にいます。

彼らの勝因は一体何だったのでしょう?

観察してみると、以下の共通点が見えてきます。

  • 適切な治療を受ける
  • 食事、運動、睡眠、心のバランスを保ちながら生活する

おそらく、どちらか一方では、難事ながんを克服するのは難しいのでしょう。

必要な治療を受けつつ、身体を治癒させるために食事」 「運動」 「睡眠」 「こころ」 のバランスをとることが必要なんだろうと思います。

私自身も、2年間のがん闘病経験から、どれも欠かせないものだと考えます。

一つ付け加えるとすれば、「自分の身体の声に耳を傾ける」、これもまた大切だと感じました。

がんと食事、私の得た学びのまとめ

食の学び

膵がんと診断されてから回復する今日まで、まあ本当に、辛く苦しいことがたくさん・・

しかし同時に、多くの学びを得ることができています。(まだまだ学びの途中ではありますが・・)

食に関しては、2年の闘病経験から、以下の気付きがありました。

  1. 食事は治療をサポートするうえでも重要
  2. どんな食事療法でも、自分が「楽しく」「体力維持」「後悔なし」ならOK
  3. がん患者が食を考えるうえで最も重要なことは、体力を落とさないこと
  4. 食事の改善だけで100%治るほど、がんは単純じゃない
  5. 治療 + 『食事』・睡眠・運動・心のあり方のバランスが大切

おわりに

移り変わりとバランスのイメージ

今回は

  • 食の重要性について私が学んだこと
  • 食を変えればがんは解決するのか?

についてお話してきました。

は、がんの治癒になくてはならないものだけど、それだけではない

食事、運動、睡眠、心、そして、もちろん適切な治療をあわせ考えていく

というのが、私が闘病経験から感じていることです。

また、食事は健康を守る役割だけでなく、私たちを幸せな気分にしてくれるアイテムでもありますね。

食を楽しみながら、健康や人生を楽しむことができるといいなと思います。

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